SSブログ

低空飛行のさらに低空飛行 [看取り]

5月7日(火)の連休明けから、また夜の交代制をやめ、仕事に行く。

カリカリは食べなくなって、パウチを少し舐めるだけ。
小は一日一回。一応、水も飲んでいるが量は減っている。
体温は、36.8。低いよね。


夜、 喉撫でろと甘える。かわいい。
顔はしっかりしている。
目薬したら怒ってケージ入った(笑)。

遠くの部屋にいたら、「おい、どこじゃ」って鳴いた。
かわいいかわいい。


5月8日(水)、なんと、大をした! 一つだけ出た! 
9日ぶり! チャレンジするのは1週間ぶり。すごい! 
(これが最後の「大」になった)

かわいいかわいい。かわいいから見ていたい。
仕事から帰ってきたら、夫に飼い主座布団してた。
かわいい。かわいいかわいい。


私が(久々にランチで外食して食べ過ぎたので)
気持ち悪くてゲーゲー言ってたら、茶々も吐いた!
4月29日以来かな。
しこ踏むみたいな姿勢だった。


アラーキーの『チロ愛死』を買った。
『愛しのチロ』は持っているけど、
『チロ愛死』はかわいそうすぎて読めなかった。
でも、今なら読める。

どんどん痩せていって、よれよれになって。
でもかわいいね。全然かわいい。
今なら読める。
具合悪くなってから3ヶ月ぐらいだから、けっこう長いね。

夫が、「チロは火葬したんだね」と言う。
「えっ、火葬しないの?」
「しないでしょ、庭に土葬でしょ。」(注:マンションだが一階なので庭がある)
「え、でも、引っ越したら会いに来れないよ?」
「いやいや、そこにはいないんだよ。」
「じゃあくいちゃん(小桜インコ)を埋めた公園に時々行くのはなんなのよ。」
うーん(笑)。
儀式って、どうでもいいと言えばどうでもいいし、
大事だと言えば大事だ。

茶々には「まだまだ先の話だからね!」と何度も言っておいた。
ネットで調べると、土に戻すのが本来で良い、
という考え方の人がけっこういる。そうかー。


よだれで鼻ちょうちんができてる。
かなりだるそう。心拍152、体温36.3。


深夜、急に鳴いて歩き出すから何かと思ったら、
お風呂場で洗面器の水を飲み、床も舐めようとした。
ああ、そうか、水が飲みにくくて、違う場所ならって思ってるんだ! 

そういえば、数ヶ月前にも、お風呂場に入りたがってた!
あああ、あのとき、すでに水が飲みにくかったんだ!

近所でごはんをもらっていた半野良の子が、
最後よれよれになってから、
今まで行かないようなところまで行ってたことがあったけど、
あれもこういうことだったのか。

0510.JPG

洗面所に、いつもの水入れを持って行くと、
違う水だとだまされて飲んでくれる(笑)。かわいい。
nice!(0)  コメント(0) 

低空飛行 [看取り]

5月2日(木)から、低空飛行で安定してきた。

パウチは新しいものを出すと食べる。
水も飲んでるらしく、けっこう減ってる。
小もする。布団に入ってくる。かわいい。

顔はしっかりしているし、足取りもまあまあ。
でも皮膚はヤバい感じ。
全身から、口のなかのにおいがする。
(湯タンポについたよだれのにおいと判明、全身はやや酸っぱい)

茶々が食べたければ食べさせる、
飲みたければ飲ませる、
好きなようにしてもらう。
茶々はマイペースな子だもの。
お世話させてくれてありがとう。


連休明けからの仕事、この状態なら行くけど、
寝たきりだとしたら…悩む。
意識なかったらもちろん行かない。
激しい発作ももちろん行かない。


飼い主が悲しまないように、
その瞬間を見せないようにする子もいるんだって。
それは飼い主側の考えた慰めなのかもしれないけど、救いになるね。

よく、「腕のなかでいったので悔いはありません」とか言うけど、
じゃあそれが出来ないとダメなのかってなっちゃう。
誰だって、大なり小なり悔いはあるはず。
つらさ悲しさはとてつもない。
それを、「~だから悔いはない」って言葉で慰めようとしているのだろうが、
ちょっと反応しちゃう。


口用じゃない体温計で測ってみたら37.2度だった。
前の体温計で同じ場所で35.1。
二度も違うことが今頃判明。
でも、平熱は38度とか39度とかいうから、けっこう低い。

よだれがかなりひどくなってきた。4月16日頃ぐらい。
鼻もつまってきて、すぴすぴ言ってる。
病院に聞いたら、いつも使ってる目薬でいいとのことなので、目と鼻にさした。

呼吸が一分間に16しかない(24~48が普通らしい)が、
前からこんなだったかもしれない。


もう、付き合うしかない。最後まで。

どこかで、「ドタキャンして迷惑がられる」「仕事休んで迷惑がられる」
「猫ごときでと思われる」「大変さを誰も理解してくれない」
と人目を気にしているのかも。

さらに、そうした予定が立てられないことだけじゃなくて、
活動的に動けないことで自分の価値(他人から見て)が下がると感じてしまうのかも。
世間の中に自分がいて、 自分に茶々が付属しているイメージ。

でもそんなのくだらない。
これは茶々の命で、茶々と私の世界だ。
世間は全く関係ない。
ドタキャンして、やっぱり生きてて、を、繰り返したっていいじゃないか。
1日でも長くいっしょにいたいのだから。

0502.JPG

nice!(1)  コメント(0) 

ふたたび、痙攣 [看取り]

4月29日(月)。

口をくちゅくちゅしているので、歯磨きとデスパをしたが、
ご飯を吐いてしまった。
唇の裏も炎症になってることに気付いた。

そのあと小。小は補液してもらった直後以外は、従来通り1日1回。
しばらくして大も出た。スムーズ。

雨が降りそうになってきた。

夕方からずっと寝ている。
だんだん、オススメしても食べないし、
ほとんど飲まなくなった。 
すごく口を気にしている。

心配してまた持っていかれそうになる。分離不安。
すべては神の領域なのに、覚悟は全くできていない。
元気っぽく見えると嬉しくて、すぐ、そっちに順応してしまっていた。

またも急に来たのだ。

再び覚悟を決めて、夜も6時間ごとに交代で見ることにした。

5月1日(火)。
体温は、寝ている足にはさんで34.9。
(あとでわかった誤差を足しても36.9。けっこう低い)

足ふらふらだし、頭が下がりがち。
でも、時々起きて、鳴いたり、のびをしたりする。

ごはんを食べようと台所に行って、
便秘用のカリカリを手にのせると、
においは嗅ぐが食べない。

その時触れた鼻が乾燥していた! 
こんなパッサパサの鼻ははじめてだ!!
脱水してるんだ。
悲しくて泣いてしまう。
脱水してるってことだ。

パウチをあげたら少し舐めた。


猫を看取るのって大変なことだ。
さみしい、怖い、なんとかしてあげたい、というつらさ。
どこまで治療するか、延命するか、判断は正しいか、何かいけなかったか、という迷い。
仕事どうする、眠い、どこまで尽くせるか、という自分への問。

でもいろんなことを感じる。
命の不思議さ、偶然の不可思議さ。
一生懸命生きようとする健気さ。
茶々のおおらかさ、かわいさ、尊さ。
これまでの思い出、絆の強さ、信頼感。

特に、一度「今日明日の命」と言われてから回復した、
このボーナストラック期間は、
ポテチ食べようとしたり、もりもり元気になったり、すごかわいかったなあ。

もちろん、今も何してもかわいい。すべてがかわいい。
私たちより先にいってしまっても、それも、かわいい。
と思えると思う。

飼い主座布団をした。 
じーっと 目を見られた。

体温は、寝ている足で35.17。もはや拒否しない。

心拍170ぐらい。普通は180ぐらいだそうだ。
ちなみに、心臓の位置はなかなかわかりにくい。
左側の胸をごそごそまさぐる。
箱座り(香箱座り)してもらうとわかりやすいんだけど、
具合悪いのに強いるのもなかなかつらいので、たまたまその恰好のときを狙う。


0506.JPG


私がすぐ今後の見通しを立てたがるのは、
今を生きていないからだ。
過去を物語にしようとするのも同じことだ。

そういうの、人間生活に必要なことだけど、
「今」から目をそらすのはもったいない、おかしい、むなしい。

茶々は、今を生きている。
今つらい、今食べたい、今鳴きたい、今寝たい。


nice!(0)  コメント(0) 

今後の方針 [看取り]

人気取りのために設定したものの大不評の十連休。
出かける予定もあったけど、
高齢猫のことを考えて、予約とか必要ない予定ばかりにしていた。
正解だった。
猫をずっと見ていられることになった。良かった。

夜、一緒に寝た。
痙攣してない!
前より少し重いかも? 
背骨のゴリゴリが緩和されてる。
またこんな日が来るとは思わなかった!

庭仕事してるとみつけて鳴く。
膝に乗って喉を鳴らす。
かわいいかわいい。

カリカリ、手からはけっこう食べるが自分だとこぼしがち。
食べる量は、ペースダウンしている。
口をくちゅくちゅしているし。

これからどうなる? いつまで続くんだろう? 
一週間? 1ヶ月? 半年? 

あと、これから治療とか延命とかをするかどうか。

皮下補液は、4月15日の夜にたくさんやっても、
翌日発作を起こしたから、意味がないんじゃないか。

点滴はあんな発作を起こしたってことは、
多分、狭いケージに入れられて、管入れられてるのが嫌だったんだろう。
(最初は長いこと入院してたのにね)
そういえば、一度、旅行に行くときに病院併設のペットホテルに預けたら、
下痢したことがあった。便秘症なのに。
(注:そういうことがあったので、その後、短期旅行はシッターさんに来てもらい、
長期旅行は親戚の家に預けるようにした)

というわけで、点滴も、やらない。


腎臓の数値はもはや測っても意味ない。
予防的な意味はあったけど、
来るときは一気に来るとわかった。

そもそも病院に連れて行くのが、ストレスになる。

となると、摘便ぐらいか。
あと、吐き気止めの注射。

ということは、もうあとは推移を見守るしかない、ということだ。

0429.JPG


nice!(0)  コメント(0) 

めきめき復活 [看取り]

4月24日(水)、腎臓サポートのカリカリを 1カップも食べた!!

4月25日(木)朝、鳴いてるなと思ったら、
なんと、本棚の上に登ってた!!
ご飯もなくなってた。2カップ食べてる!!

0425.JPG

具合悪くなる前よりも多く飲んでるし食べてる。
かつては、カリカリ一日1カップがせいぜい。
水は、カリカリ食べてるときは週に1050ml飲んでた。大体。
缶詰のときは700mlぐらい。
でも、この一週間は1250mlぐらい飲んでる計算。
すごい。

0423.JPG

体温、口用の体温計を皮膚で測って37.8度。
(あとでわかった誤差から計算すると、多分39.8度。かなりいいぞ)
大も、いっぱい出てた。

これはいったいなんなんだろう…。
点滴で毒が出たってことなんだろうけど、
このあと、どうなるんだろう。

ほかの子の例を検索したが、
その子の生命力としか言いようがないそうだ。
その後次々いろいろ併発して亡くなる子もいれば、
半年ぐらい生きている子もいる。
わからん…。

毛づくろいも少ししているようだ。
食べたあと顔洗うとか。
ノミとり櫛で全体をといてあげると、
しっぽだけ、よだれがひっかかる。
丸まって寝ているとき、よだれが出てしっぽについてしまうみたい。

足や手に体温計を挟んで体温はかってたのを、
嫌がって逃げるようになる。
それだけ元気ということか。

すごかわ。

nice!(0)  コメント(0) 

仕事に行く [看取り]

4月22日(月)。

交代で起きているのをやめて、今まで通りにした。
だから、夜中、一応そばにいるけど、寝てしまっているので、
何かあってもわからない状態。
あと、昼間、夫が買い物に出かけている1時間ぐらいは、無人。
でもまあ、長時間は出かけないようにする。
私も仕事以外の予定はキャンセル。


ペースト状のパウチでも、総合栄養食はあまり食べない。
美味しくないらしい(笑)。
ゼリーに具の入ったパウチのゼリーだけ食べて具は残したり。
無駄が生じても、この際、全然かまわない。

食欲のほかに遊びたいのか、
鳴いて、紙袋をかじろうとしたり、カーペットをガリガリする。

あまりに軽くて体重をはかったら3.3kg! 最重時の半分以下。
体温を測ってみる。お尻に入れるのは嫌がるので、
脚にはさんでみた。人間のしかも婦人科用の口に入れるやつで37度。
猫の平穏は39度ぐらいだというけど、、、どうなんだろう。
(あとで、皮膚用との差が2度ぐらいとわかるので、
このとき体温はまずまずだった)

仕事に行っても、ずっと気になる。

いつかこの時がくるだろうと、ずっとこわがっていた。
いなくなることがとにかく怖い。見捨てられるような。

そして、いざその時がくると、見通しが立たないことがつらい。
見守るのを、いつまで続けるか。
精神的にも、仕事のことも。そして体力も。眠れないのがつらい。

そして、ちゃんと看取れるだろうか。後悔しないだろうか。

猫を飼うって、大変だ。

でも、猫との関係は、ほかの関係より不純物が少ないのが救いだ。
人間どうしだと、いくら好きでも、
あのときああいうことがあったわ…、とか、
じつはこういう部分は嫌いだった…、とか絶対あるけど、
猫との間にはない。全然ない。
全部好き。
それに、どっちが上とか下とかもない。

夫いわく、
「子どものときからずっと、
寝てるとき宇宙人に連れ去られたらどうしようと思ってたけど
(『ムー』世代なもので 笑)
茶々が来てから怖くなくなった」。
そうか、猫は君にとって守り神だったんだね。

家から写メ(死語?)が来る。
もー、ほんと、かわいい。何をしてもかわいい。

あ、そうか。
この復活劇は、茶々丸という守り神が、
どれだけかわいくて尊いかを、
再確認してありがたく感じ入るための時間なんだ。

0421.JPG


nice!(0)  コメント(0) 

食欲復活 [看取り]

4月21日(日)、けっこうはっきりと食欲を訴えてきた。

とはいえカリカリや缶詰は無理だし、
今まで興味持ったものももう飽きたらしい。
(というか、食べてもお腹いっぱいにならないから、別のものを!
ということだと思う)

ハム? チーズ? と次々見せて、
興味を持ったツナ缶をあけたところ、汁をごくごくと一気飲み!
固形は食べられないので、結局ツナ缶の汁だけ3缶分…。
(そういえばカリカリや缶詰も、チキン味よりはツナ味が好きだった)

さすがにツナ缶は塩分多すぎだろうから、
流動食みたいなものをあげるといいのか? 
と思って病院に相談したら、
市販のパウチのおやつが良いとのこと。
(本来は体に悪いけど、流動食はおいしくないから、
せっかく食欲があるなら食べられそうなものを、という意味らしい)

早速ホームセンターに行ってみた。

壁一面に商品が! 
知らなかった、こんなすごい市場なんだ…。

さすがにチュールは体に悪そうなので、
「シニア用」とある中から、魚介味を片っぱしから買った。

パウチをあけてスプーンであげると、ぺろぺろ舐める。

彼にとっては、今まで食べられなかったジャンクなものを食べられるのが、
この復活のおいしいところなのかも(笑)。

そう、見るからに、少し復活してきたようなのだ。
すごく嬉しい。

その反面、この生活がずっと続くとなると…
ちょっとつらいのでは…
という気が…

体力的にも、仕事も、それに精神的にも。

ああ、介護や子育ての苦労はこれの何倍も大変なんだろうな。

交代とはいえあまり眠れないのもめちゃくちゃつらいし、
なんといっても、すごく仕事が好きというわけではないつもりだったけど、
仕事に行かないってのが、苦痛で苦痛でたまらない。
仕事そのものというか、
家の外にも場があること、自由にそこに行けること、
が無いと息が詰まる。
あと、予定がわからないのがつらい。

夫はとことん尽くせるタイプなので、
まるで私がすごく冷たい人のようになってしまう。
冷たいのかな? 冷たいのかも。。。

でも、こういうのはもう生まれ持っての性質だから、
どっちがえらいとかそういうことはない。
はずだ。

というわけで、一応ここまで回復したなら、ということもあり、
自分のメンタル回復のためにも、
明日から仕事に行くことにした。


それにしても、
命っていうのは、予定を立てられないものなんだなあ。
生まれるときだって予定日通りにいかない。
死ぬときもそういうものなんだ。

お医者さんが(便秘についてだけど)
「この子のペースで」って言ってたのが、まさに、そうだなあと。

人間はいつも、予定を立てて、それを守らないと怒って、
まるで全知全能であるかのようにふるまっているけど、
命は全然そうじゃない。
人間の浅はかな考えの及ばないところにあるんだ。

この子が、この子のペースで弱ったり、復活したりするのだったら、
それにつきあうしかないんだろうなあ。

0420-2.JPG


nice!(1)  コメント(0) 

退団公演と同じ [看取り]

4月18日(木)から20日(土)は、
相変わらずよれよれだけど水は飲む。

あれ~? 4月19日(金)の満月かなあって予想してたけど、
なんにもないよー?
うれしいけど。

しかも、何かを食べようとする。
大好きな温州みかんが売ってなかったので、デコポン。
あとはポテチ、かつぶし。

0420.JPG

匂いの強いものに興味を持って、少し口に入れる。
なんと、便秘用のカリカリも数粒食べた。

預かってもらっていた親戚に電話すると(その家では何匹か看取っている)、
水を飲んで、しかも食欲があるならまだ大丈夫なんじゃないか、とのこと。

飼い主座布団も、足が片方のらないけど、よろよろと。

0418.JPG

お別れは仕方ないことだけど、
むしろそれがあるからこそ、
始まりがあり、幸せな時間もある。
今はそれを実感する時間なんだなあ、と。

…これって、退団公演じゃん!

我々ヅカファンだったので、ついそれに喩えてしまう。
集合日付け退団(突然退団すること)ではなく、
ちゃんと時間とってくれて、退団公演の千秋楽まで、
見届ける心の準備ができるのはありがたいことなのだ。

で、最後はいっしょにいたい。
これってヅカファン的には、
「退団公演の千秋楽は絶対観たい」ってやつと全く同じだ。
だからチケット難になるわけで。

この執着はなかなか手離せない。
そのために、少なくともどっちか一人は起きて見ているっていうのを続けていた。

しかしこれ、一人暮らしだと本当に大変だと思う。
我々は二人だからいろいろ交代できるし、
相談しあったり、つらいことを話し合えるけど、
一人では時間的にも精神的にもすごく大変だろう。


nice!(1)  コメント(0) 

一生を振り返る [看取り]

4月17日(水)、日付が変わった頃から、頭があがってきた。
人間の手を舐めたりし始める。
少し離れると「どこ?」と目で探したり。

0419.JPG
こたつの中で、赤い湯たんぽに寄り添うのが定位置。
外が見えるように、布団をあげているので、
もはや、こたつの体を成していない(笑)。


すすめれば水も飲むし、ヨーグルトも舐める。
足がふらふらだけど、脱衣場まで行って小をしたり。
(この、お風呂場に行きたがるというのは、じつは意味があった)

なんと大も出た! 
点滴の効果らしく、
見たことないような、しっとりしたもので、ぴゅーっと楽々。
ああ、そうか、便秘気味じゃない猫はこういうのが出るんだー、とはじめて知った(笑)。

このまま弱っていって今日明日中にいってしまうのだな。
という認識だったので、
そして、たまたま仕事が忙しくなかったので、金曜日まで休みを取った。
金曜日が満月だったので、そのときかなあ、とか予想していた。

かといって何かしようという気にもなれず、
ひたすら猫を見て、せいぜい本を読むぐらい。

突然思い立って、写真の整理を始めた。
じつは、紙焼きしてあるのにアルバムに貼ってない写真というのが
大量にあったのだ。

2001年に茶々丸を飼い始めたときは、
デジカメはあったけど、ごく小さい写真しか撮れないものだった。
しかも携帯電話も持っていないので、
基本、フィルムカメラを使っていた。

その後、2002年に携帯電話を買って、
機種変更していくたびに大きくなってはいったけど、
それでも今考えると小さいサイズしか撮れなかった。

というわけで、
2008年にそこそこのサイズが撮れるデジカメを買うまでの間の、
現像したままの写真が、
忙しくてアルバムに貼らないまま、
なんとまあ、10年以上放置されていた。

茶々丸と過ごした18年間は、
写真を撮ることの技術が大きく変化した18年間だったんだなあ~

そして、久々に見る、若いころの茶々丸が新鮮。
もちろん自分も若い(笑)

太ってでっぷりしてた若いころ、いたずら三昧、
だんだん凛々しくなって、人間でいったら40代ぐらいかな、
それがだんだん貫禄ある老紳士になって、
今はほんとにおじいちゃん…。

猫の一生を見渡すと、
顔や体型は変わるけど表情は変わってないことに気づく。
甘えん坊になったけど、
おとぼけな性格は、基本変わってない。

生まれて、成長して、いろいろなことをして、老いて、天に帰る。
猫も人間もそうなのだなあ。

今まで、自分がどんどん老けていくのが怖かったけど、
ああ、こういうもんなんだな、と
ちょっと納得できたような気がした。

ほんと、猫に教えられることばかりだ。
しじみサプリや、デスパだけじゃなくてね。


nice!(0)  コメント(0) 

点滴したが [看取り]

4月16日(火)。

ゆうべ、
「もし明日まだ生きてたら、
治るわけではないけど、苦痛をやわらげるために、
静脈点滴をしましょう」と言われたので、
仕事を休んで、朝から日帰り入院させた。
(入院させたら出勤してもいいものだが、
前の日、交代で起きていたせいで頭が全く働かない…)

キャリーの中で、黄色い瞳が不安そうにしていたのを覚えている。

夫は、用事があって出かけた。

ということは、なんと、家に一人きり! 猫もいない!! 

家に完全に一人きりなんてめったにないことだと気づいて、ぽかーん。
家に猫がいることが当たり前になっていたんだなあ。

家の中が、すっきりした感じ。
がらーんとしてる。
家具とかは全く同じなのに。ただ、猫がいない。

愛すべきものがいるときは、
なんてあたたかで、豊かなんだろう。
距離感はあるけど、通じあってる、不思議な関係。

二次元と三次元ぐらい違う。

少し手間がかかるけど、その何百倍もいとおしい。
いとおしいとしか言いようがない。

そういう存在の大切さを、
がらーんとした家でかみしめていたら、電話が鳴った。

「発作が続いているので、来てください」とのこと。

(夫も帰宅していたので二人で)急いで駆けつけると、
ばったんばったんと激しい痙攣をおこしていた。
もはや、点滴が効かないぐらい状態が悪いということだそうだ。

「このままいってしまう場合が多いので、
おうちで看取ってあげてください」とのこと!

NOOOOO!

よだれも小も出ている。
「口をあけしめしてて舌を噛むんじゃないかと
心配して触っちゃう方がいるのですが、
自分の指を噛まれるので、口元は触らないように」とのこと。
意識が全くない状態なのだそうだ。

輝くようないい天気。

家についたときは、発作は起きていなかったが、もちろん歩けない。

頭が朦朧として重たいのか、
お辞儀するみたいに頭を床につけて、
右肘だけ曲げた状態でなんとか歩こうとする。
しかし、脳に毒が回っているせいか、
直径1mぐらいの軌跡をゆっくり歩いては、途中、意識を失う、
というのを断続的に続ける。

IMG_4081.JPG

そういえば、友人の猫も、
最後は裏庭をぐるぐる回ってた、というのを思い出した。

トイレに行こうとして間に合わなかったのか、
鳴いてカーペットで小。
便秘に良いカリカリは匂いを嗅いで鳴くけど、食べず。
水は近くにもっていけば飲む。

毛つやは悪くないど、皮膚はつかめず
(つかんで戻らない、ではなくてつかめない)、
毛の匂いが少し酸っぱく感じられる。
口は強くよだれのにおい。
大は出ず。

もう、明日明後日だろうと覚悟しながら、夫と、
見た目のどこが素敵か、
やっぱり胸元がマフラーみたいにふさふさしてるところだよね、
頬の短い毛も好き、腕の毛が日の光で七色に光るのもいい、などと話し、
また交代で寝ることにした。


nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。